不安の正体
私たちが不安に感じてしまう物。
それは、私たちが「大切だ」と感じている物です。
例えば子供のこと、家族のこと、将来のこと、自分の行く末のこと･･･。
全てが「大切だ」と感じているからこそ、不安に感じてしまうのです。
「どうでも良い」ものは、不安には感じません。
心配してもしなくても、それは「同じ」だからです。
「大切」だから、心配してしまうのです。
だから、何かに不安になってしまったときは、そんな自分を、許してあげてください。
許すというよりは、「受け容れる」という表現が、より正確だと思います。
不安に思うときは、自分に対して、「〜について不安なんだね。でも、それだけ〜について大切に思っているんだね。それは、誰も非難できないことだよね」と、言い聞かせてあげてください。
不安に思うことは、悪いことではありません。
むしろ、不安に思うことで、その「不安」に捕らわれてしまって、他に何も出来なくなることが問題なのです。
「不安に思っているとおりになったら、どうしよう！」と思ってしまうと、それ以外のことが考えられなくなって、その「不安」に対する行動を取ることが、何も出来なくなってしまいます。
「どうしよう」と思っていると、この「どうしよう」が頭の中で反響し合ってしまって、結局何も出来なくなってしまいます。
そのようなときは、何か具体的に出来る行動をイメージしてみてください。
例えば「防災訓練」と言った物も、「不安を受け容れる」行動の一つだとも言えます。
不安に思うことに対して、どうすれば良いかを、具体的な行動によって、対処方法をイメージすることが出来るようになるからです。
ただ単に、「どうしよう！」と思うのではなく、具体的な行動をイメージする事で、「不安」を解消することが出来ます。
具体的に行動すると言うことも、「不安を受け容れた」証拠になります。
大切なものであればあるほど、具体的な行動をイメージすることは、より有効なことであると言うことが出来ます。
ただ、気をつけないといけないのは。
あなたの「大切なもの」を利用して、あなたを不安に陥れようとする、そんな情報です。
そのような情報は、受け容れる必要はありません。
