意見の違い！実は･･･
人と意見が違ってしまった場合･･･。
私たちは、よく、「その人を理解することなど出来ない！」と、思ってしまいがちです。
意見の違いは、ストレートに思想の違いであり、価値観の違いでもあります。
そしてしばしば、意見の違いが元になって、その人を理解することが出来なくなって、その人と敵対することになってしまいます。
確かに、価値観の違いを乗り越えることなど、とても困難なことに思われてしまいますが･･･。
しかし、実はそうではない場合も有ります。
それは。
価値観が違うのではなくて、「優先順位が違う」場合です。
結局、「お互いに目標としている物は同じであっても、その『目標』に到達するために踏まなければいけない『手段』がそれぞれあって、そのどちらを優先するか」の違いに過ぎないという場合です。
例えば。
サッカーファンの夫婦がいて、夜中に日本代表の、ワールドカップの出場権が絡むような大一番の遠征試合の中継がある晩に。
妻は夜中の中継を見て応援したいと思っているのに、夫は明日の仕事に差し支えるので、寝ようとしているとしたら。
妻は、「こんな大事な試合を応援しないなんて、あなたは本当にファンなの！」と、怒ってしまいました。
妻は、試合を応援することを最優先にしたい。
夫は、自分の生活パターンを最優先にしたい。
夫は、チームを応援しないわけではありません。ただ、自分の生活パターンを優先したいだけです。
このような場合、二人の「目的」がちがっているわけではありません。ただ、「優先順位」が違っているだけです。
優先順位が違っているだけならば、お互いの優先順位を思いやったり、調整したりすれば、お互いの「違い」を乗り越えることが出来ます。
逆に言うと、「目的」が同じならば、「優先順位」の違いは、乗り越えることが出来るはずです。
相手と意見が違ってしまった場合、その意見の違いは、乗り越えることが出来なくなるほどの大きな物に見えてしまいがちになります。
ただそれは、「優先順位」の違いや「方法論」の違いに過ぎない場合が、多くあります。
優先順位や方法論の違いならば、乗り越えることは可能です。
意見の違いは「優先順位の違いに過ぎないのではないか？」と気づくことで、意見の異なる相手との決定的な決裂を、避けることが出来ます。
